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深セン出張リポート ~電気街を歩いてみた~ (後編)

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こんにちは。テクノラボの大島です。

前編に引き続き、中国深セン市への出張レポート、もう少しお付き合いください。

グーグルアースに登録されている、電気街の360度映像を紹介します。 華強北駅入り口の屋根の上から撮影しているようです。幅員の広い華強北路の両側に、大型店舗がズラリと並んで いる様子がお分かり頂けると思います。

※上の360度映像のURL。ブラウザはグーグル・クロームを使う必要があります。

 

電気街で最初に入ったのがファチャンプラザホテルの隣にあるこの施設。日本語にすれば「華強電子世界」という 大型電機店です。

 

華強電子世界の4階はスマートホーム(住宅のIoT化)の交易センターとなっていて、関連ショールームが複数あ りました。しかし、その内容はどこもありきたりのもので、「こんな家で暮らしたい!」と夢を見せてくれるような 展示はなくて残念・・・というのが正直な感想です。

 

ファチャンベイの電気街には、コンシューマー向けの商品を扱っているデパートと並んで、開発者、製造メーカー 向けの電子デバイスを扱う店舗が多数入っているビルもあります。まずは次の写真をご覧ください。

小規模のパーツ屋のブースがたくさん並んでいますね。フロア面積がかなり広いうえ、フロア数が4~5階はあります。そんなビルがこの電子街には複数存在するのです。電子パーツ屋の全体のボリュームを考えたら、誇張抜きで秋葉原の100倍はあるかもしれません。

 

「都会電子城」という電子パーツビルのだだっ広いフロアマップ。このビルは1階から4階までがパーツ屋のフ ロアとなっています。

 

扱われている商品は、たとえばロジックIC、メモリIC、スイッチ、コネクタ、トランジスタ、コンデンサ、コ イル、LED、表面実装部品のリール・・・まあ秋葉原の電子パーツ屋に並んでいる種類と変わりません。 とにかく、驚くほどの数の店舗に、無数の部品が展示されています。一言で言って「圧倒的」。そして、それに 見合う需要が中国にはあるから、これだけの店が存在できているのだろうと思って、私はちょっと気が遠くな りました。正直、自分の理解を超えた世界です。電子パーツの中で一番目立ったのはLEDでした。点灯展示していて目に付くというだけでなく、LED専門店の 数がすごいことになっています。LEDショップばかりが30店以上集まったビルもあったりします(深セン国 際LED采購交易中心)。

 

店番が小さな子供を連れているのは、ここではありふれた風景でした。個人的には、こういうのは良いなあと 思います。この子たちは大きくなって、ここで店番をすることになるのでしょうか?優秀な店員になりそうです。

 

ファチャンベイの電気街では、スマートフォンの販売店と修理店も存在感がありました。「手机」は携帯電話のことですが、もちろん現状ではスマートフォンを指しているわけです。スマートフォンの修理店はそこら中にあり、カウンターで修理している様子も良く見かけました。それだけ中国ではスマートフォンが普及していて、故障も多く発生しているということでしょう。交換用のバッテリー等のパーツを扱っているショップもたくさんありました。

 

スマホグッズ店ばかりが入った大型ビルもあります。上はスマホカバーを扱っているブースです。

 

通路を行けども行けどもスマホカバー屋ばかり。こんな通路が10本以上あるんです。本当にこんなに店が並ぶほどの需要があるのかと疑いたくなりましたが、人口が日本の10倍以上ある国ですか らね。 扱われているカバーの種類の多さも呆れるほど。電子パーツ屋のスケール感と同様、かなりショックを受けました。

以上、ファチャンベイの電気街のリポートでした。なお、メイド喫茶のほか、ゲーム、アニメグッズ、薄い本(同人誌)を扱うオタク系の店が見当たらないことも、現在の秋葉原との大きな違いと言えるでしょう。

 

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