6月20日~22日まで、ワシントン郊外で開催されたセレクトUSAに出席してきました。
今回は珍しくスーツです。ワシントンDCですからね。
テクノラボは海外展開の準備をしておりまして、その流れで西海岸にはちょこちょこ出張しています。
今回JETROさんからニューヨークの起業家の方と情報交換できる機会があると聞き、東海岸の情報も抑えておきたいと思ったことからツアーに参加することにしました。
セレクトUSA(@ワシントンDC)はそのニューヨークツアーに付随するイベントとして参加しました。なんだか良く分からないけど、つまらなければ途中で帰ろう位に考えて出席したのですが、意に反して大収穫でした。
まずこのセレクトUSAという企画は、そもそもアメリカ商務省が主催しているイベントでアメリカへの投資を希望する企業を一同に集めて、各州や都市が誘致合戦をするという場です。
ウィルバー・ロス商務長官がしつこい位どこにでも登場(すごく偉い人ですよ)
集合会場でも「Me again!」の決めセリフ
そして「投資しろ!」とストレートな看板。
登録をすると、説明しますぜというアポイントメールが各州や都市からバンバン入ってくるのですが、移民弁護士や監査法人なんかも売り込みにやってきます。
ですがアメリカの営業スタイルはスマートというか、押し売りはしないし時間は最小限ですごく効率的なんですよね。
まずこの営業スタイルを見ることが出来たのが収穫の一つ。
NY州、相手が美人だと、やっぱり話が弾みますよね。
CA州、なんか仕草が高須先生みたいになってます。。。
それからアメリカといっても州や市によって制度も気風も全然違うんですよね。
法人税以外の州税、市町村税はまったくの自由裁量なので、地域によって取られる税金は全く違います。
それから物価も違えば産業も違います。
本当に50の国が集まっている連邦なんだなぁ、と実感させられました。
正直日本に居て、ネットだけで各州の情報を集めるのは限界があるし、肝心な所が聞けなかったりするので短時間に各州を比較しながら情報収集することが出来たのは価値がありました。
連邦政府の説明セッション、全州にまたがる情報も提供
今回の参列者は、日本・中国・韓国・台湾の東アジア諸国からが大変多かったようです。
各国ともトランプ政策の影響をかなり懸念しているのがよく分かるイベントでもありました。
同時に参加している企業は、すべていずれかの国からアメリカに進出を検討しているため、情報交換の相手として大変貴重でした。
お互いがアメリカ市場について情報交換するだけでなく、例えばイスラエルの会社とお互いの市場情報を交換し合ったりすることも出来ました。
イスラエルのオレンさんと中国のメイさん。 結構ずっと一緒にいました。
またアメリカに居る同業の方々へのネットワークの足がかりをつくることもできました(つまり成形業者さん)。テクノラボはプラスチックを使った製品製作をおこなっていますが、アメリカにまだ残っている同業者はどうしているのかが長く疑問でした。ネットで検索しても大して出てきませんし。
オハイオ、インディアナ、ミシガン(ラストベルト地帯)のブースで聞いて回ると同業者がたくさんいるみたい。集積地域がわかったので、その地域の産業新興担当から企業リストを斡旋してもらうことになりました。この秋にでも、その職員に同行して貰ってが実際に視察に行けそうです。
あとは全く期待していなかったのですが、偶然営業先も開拓できました。
ポーランドの会社。もう3Dプリンターから抜け出したいのだそうです。
こうし人が集まる場所は必然的に意見交換することが増えます。その中で協業しようというお話を持ちかけて頂く会社に出会う機会も増えるので意味がありますねー。今回のように海外の会社さんのこともありますし、日本企業の場合もあります。
これらの情報が僅か3日のイベントで収集できる訳ですから、極めて貴重なイベントだったと言えます。
来年もぜひ参加させて頂きたいなと考えてします。
何事もともかくも出かけてみないとわからないですね。
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