プラスチックでものづくり2012 株式会社テクノラボ

レーザー焼結

光造形の次に普及した積層造形技術がこのレーザー焼結です。
特にナイロン(ポリアミド)が使われることからナイロン造形ともよばれています。

光造形と同様に3次元図面から作った断面図を、一層ずつ造形して、それを積み重ねてゆく点では似ています。 それ故(後に詳述する試作法とあわせて)このような試作方法を「積層造形」とまとめて呼ぶこともあります。

レーザー焼結もスライスした断面図をレーザーで描画して、形状を作りますが、レーザー焼結は液状エポキシの代わりに粉体のナイロンを使います。ポイントはレーザーの光が強いことです。
強いレーザー光の当たった粉体のナイロンは溶けてお互いがくっつきますが、当たらなかった部分は溶けない粉体のままです。だからレーザーが当たった所だけ一体の製品となる訳です。
このような断面図を重ねてゆくことで形状が出来るのです。

レーザー焼結でも積み重ねるピッチは0.1mm程度です。
最終的に製品の上端部の高さになるまで積上げてゆくと、積み重ねた粉体の中に、製品の形状が埋まって出来上がっていることになる訳です。

光造形との違いとしては、レーザー焼結では粉の中に製品が埋まっているので、液体のように流される心配がなく、サポートが不要になります。特に中空部品などではサポートを取る必要が無いので、非常に便利です。 また融かした際に熱が出るのですが、それが粉体に埋まって放熱できなくなりますから、中々冷えてくれません。
そこで造形した後、1日程度そのまま冷やして置かなくてはならない点も光造形との違いです。

レーザー焼結画像

<長 所>

<短 所>

<現 状>

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